16種類のハーブと漢方成分

ヨモギ葉エキス

『ハーブの女王』と呼ばれるヨモギは、古来より万能薬として使用されてきました。効果・効能としては、保湿・収れん・抗酸化・抗炎症など様々な効果があり、頭皮やキューティクルのキメを整え、引き締める効果や、炎症・火照りを抑え、血流や新陳代謝を促し、頭皮の荒れ・くすみ防止の効果も期待できます。
また、保湿効果で頭皮や髪にうるおいを与え、肌トラブルを予防するほか、抗酸化作用により、加齢に伴う様々な予防に効果があります。頭皮をマッサージする事で、血行を促進させターンオーバーを正常化し、肌を健やかにする美肌成分としても期待できます。

センブリエキス

苦いお茶として有名なセンブリですが、センブリエキスには、毛根の細胞賦活(ふかつ)作用や、毛根血管を増強したり、末梢血管を拡張することによって血行を促進させる効果があります。
センブリエキスに含まれる、スウェルチアニンには血流促進効果があることから、皮膚細胞の代謝を改善する効果や、発毛促進効果が期待できます。
また、オレアノール酸には、抗菌作用や抗がん作用など7つの薬理効果が認められている成分です。

トウキ根エキス

トウキ(当帰)根エキスは、貧血、浄血、鎮静、強壮等の漢方薬としても用いられてきました。
ヒアルロン酸合成促進作用のほか、メラニン生成を抑える作用も認められる事から、皮膚を活性化しハリを与える成分として、美容液などや化粧水や乳液、スキンケア製品にも用いられます。
また、血行改善や消炎作用、抗アレルギー作用もある為、頭皮環境が良くなる事から、育毛促進にも有効性が期待でき、アトピー肌にも使用できます。血管拡張作用があることから血行を良くし、乾燥を防ぐ働きや健康的な肌を維持する効果が期待できます。

オタネニンジン根エキス

高い抗酸化作用を持つ成分です。 代謝と血行を促進する効果と肌の保湿性を高める効果で肌荒れやしわなどの肌トラブルだけでなく、脱毛予防にも効果が期待できます。血管拡張による血行促進作用に関しては、オタネニンジン根エキスに含まれるトリテルペンサポニン(起泡性物質)であるギンセノシドには血管拡張作用が認められており、外用においても血行促進作用が明らかにされている事から、血管拡張による血行促進作用が期待できます。

チョウジエキス

チョウジ(丁子)は「クローブ」という名でよく知られており、チョウジをエタノール溶液で抽出したのがチョウジエキスで、香気成分のオイゲノールを含んでいます。
オイゲノールには高い抗酸化作用や血行促進作用、抗菌作用がある事から、肌を清潔に保つ働きと製品に細菌が繁殖するのを抑えるためにも配合されています。
また、殺菌、抗炎症、血行促進作用などがあることからニキビケアにも効果が期待でき、育毛剤などにも配合され、頭皮環境の改善効果が期待できます。

カミツレ花エキス

カミツレ花は、カモミールという名称で親しまれています。
カミツレから抽出されるエキスには、抗炎症作用、皮膚代謝促進作用、抗菌作用などに長けていることから、基礎化粧品成分として活用さることも多く、抗炎症作用は乾燥による肌荒れやニキビなどの炎症から肌を守る上でも大変有効的です。
また、カモミールはリンゴのような香りをもつ花としても知られており、一般的にはカモミールティーとして親しまれ、高いリラックス効果が期待できます。

ツボクサエキス

ツボクサから抽出した成分で、有効成分アジアチコサイドを約95%含んでおり、炎症抑制効果・美白効果・肌修復効果が期待できます。メラニン生成の始まりである炎症を抑制し、抗酸化作用により炎症後の色素沈着を抑制する効果が期待できます。
また、紫外線など外的刺激を受けると活性化する、セラミド分解酵素「セラミダーゼ」を抑制し、セラミドが減少するのを防ぐ作用や、コラーゲン合成促進作用があるので、内側から角質層のバリア機能を立て直す修復効果が期待できます。

カンゾウ根エキス

カンゾウの根から水で抽出して得られる抽出物で、漢方製剤としては単体の効能以外にも他の薬物の効能を高めたり、毒性を緩和するといった目的で配合されており、使用頻度および使用量が最も多い漢方薬として知られています。
抗アレルギー作用に優れ、ヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼ等は、炎症やアレルギーの発症等さまざまなトラブルを引き起こしますが、カンゾウ根エキスは、抗酸化物質ポリフェノールの一種であるフラボノイドや抗炎症成分のグリチルリチンを含み活性酸素を取り除きます。また、ヒアルロニダーゼ活性阻害によるアレルギー性炎症を抑制する作用が認められています。

チャ葉エキス

チャ葉エキスは、緑茶・ウーロン茶・紅茶等の原料となるツバキ科のチャノキの茶葉から抽出したエキスです。
主要成分としては、抗酸化作用、色素沈着抑制作用、ターンオーバー促進作用などを示すことが知られている茶カテキンの一種であるエピガロカテキンガレートであると考えられます。
カフェインやチャカテキン、タンニンなどには強い収れん作用があるため、肌のたるみを改善し、引き締める作用が期待できます。
また抗酸化作用があるので紫外線からのダメージを予防し、皮膚の老化防止や消臭作用が期待できます。

イタドリ根エキス

イタドリの根は、漢方分野において清熱解毒・止痛・退黄・活血の効能があることから関節痛、黄疸、生理不順、火傷などに用いられ、「痛み」を「取る」事が由来とされています。
強抗酸化剤として知られるレスベラトロールが主要成分で、他に有機酸、糖類、タンニンなどを含有しています。収れん効果や保湿効果が期待されることから、肌のキメを整えたり、肌を保護する効果があります。

ローズマリー葉エキス

ローズマリーの葉や花から抽出されるエキスで、ハーブとして料理などに使用される植物としても有名です。
ロズマリン酸、テルペノイド、フラボノイド・タンニンなどが含まれており、これらの成分は、抗酸化作用や抗炎症作用、収れん作用、抗菌作用、血行促進作用などに期待がもてます。
また、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドを作り出す力を向上させる効果がみられることも明らかとされており、これらの作用のほかフケ防止などにも期待できます。

オウゴン根エキス

オウゴン根エキスの主要成分は、フラボノイド類であるバイカリンおよびバイカレインで、抗アレルギー作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用などが期待でき、紫外線対策で用いられたり、皮脂の分泌や肌の炎症を防ぐ効果もあるため、肌荒れの予防も期待できる成分です。
安全性も高く、皮膚刺激性やアレルギー性もほとんどありません。
男性ホルモンの抑制効果も期待できるため、薄毛などへの効果も期待できます。

オレンジ果皮油

オレンジ果皮油は、オレンジの果皮を圧搾し抽出した精油で、ビタミンA・B・C・Eや、ヘスペリジンというフラボノイドを含んでおり、美白作用や保湿、血行促進などの効果が期待できます。
肌を健やかに保ち、抗炎症や抗菌作用の効果も期待できるため、ニキビ等の肌荒れにも効果的です。
また、柑橘系特有の爽やかな香りで、リラックス効果や安息効果が期待できます。

ラベンダー油

ラベンダー油は、水蒸気蒸留という方法で抽出された精油で、古来より「万能精油」と言われ、身体への効果は多く、頭痛や月経痛、肩凝りなど痛みの緩和に効果を発揮したり、日焼け、肌荒れ、かゆみ、虫刺され、あせもなど皮膚の炎症を鎮め再生を早める効果まで期待できます。
また、ストレスによる肌トラブルや、アンチエイジング目的のスキンケアにも使用される事が多く、フローラルな甘さの中にハーブ調の爽やかさを感じる柔らかな香りは、心を落ち着かせ、ストレスをの緩和や、感情のバランスを整えてくれます。リラックス効果が高いため、副交感神経を優位にし気分を安定させてくれるので、不眠に優れた効果を発揮し、良質な睡眠を誘う効果が期待できます。

ハッカ葉油

ハッカ葉油は、ハッカの葉から得られる精油で、抗酸化作用や毛髪の摩擦に対して、潤いとしなやかさを与える事に期待できます。
香りや清涼感に注目されがちですが、美容成分としても非常に効果が高く、皮膚の酸化ストレス障害を抑制し、光老化、炎症および色素沈着などの抑制において非常に有効である事が確認されています。

ローズマリー葉油

ローズマリー葉油は、ローズマリーの花と葉から、水蒸気蒸留法で抽出されたものです。
収れん作用が強いことから、むくみやうっ滞を解消し、アンチエイジングに高い効果が期待できます。
また刺激を与えることから頭皮の血行を促進し、頭皮環境を整えてフケや抜け毛の防止、育毛などが期待できます。